経営者によくある例として、自社の強みを認識していないことが挙げられます。よく私は「御社の強み何ですか」と経営者にお伺いしますが、「強み?(んー、と悩んだあと)何かありますかね?」と回答に困る経営者がいらっしゃいます。
そんな時、我々は企業の強みを見つけてあげて、それを付加価値に転換する必要があります。例えば、量販店のジーンズと倉敷ジーンズ、スーパーの野菜と無農薬野菜、一般的なパンとグルテンフリーのパン、といった風に例をあげると消費者はどちらに高いお金を出していいのかを自然と理解しています。企業側は品質やサービスはいいのに、自身がその良さを理解していないことが多いのです。
我々は、まずクライアントに徹底的にヒアリングします。長いときは4~5回の訪問を費やします。その中で経営者の商品に対する思い入れやこだわりがだんだんと表面化してくるのです。でもそれまでは経営者自身がそれを強みとは認識しておらず、ただ当たり前に作り手としてやっていることに過ぎないことが多いのです。これが強みになるのですか?と逆に聞かれることも少なくありません。
2代目社長によるあるのが、子供のころから家庭内でうちの会社には〇〇が無い●●なのでダメだ、などとネガティブな話ばかりを親から聞かされてきて、それが当たり前だと思って育ってきたという環境があります。自社をフィルター越しに見ていて、自社製品の良さに気づいていないのです。
製品・サービスはいいものがあるので、あとはそれを再認識して、きちんと情報発信していけば売り上げに結びついていくものです。

